Takashi_Fukushima / Kalos Gallery

会期
 2011年10月30日(日)~ 11月20日(日)
 13:00~19:00 月曜日休み 入場料 \300
 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

終了しました。

恐ろしいことを考え続けるための都市実践

この写真展のタイトル「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」とは、写真そのものにつけられた名前ではなく、私自身の撮影態度に対する名付けであり、決意である。この写真展で表現しようとしていることは「3・11以後」なのだが、私は「3・11以後」ただ茫洋として時間を費やしたに過ぎなかった。

 多くのカメラマンが津波の被災地に出かけて行って、戦線の前衛としてすばらしい撮影をしたが、その後衛においても、被災者たちの困難に立ち向かおうとする精神性を写真メディアは伝えようとしている。
 一方私は、前衛にも後衛にも立たず、街の中でただ漫然としたスナップを撮っていたわけだ。なぜなら、所与の物語を再構成する共犯者のような気がして、私はどうしても新鮮なものに立ち向かう気が起こらなかった。しかしこの一連の時間の中で、新鮮なる表層には立ち現れず、だが、私たちを忘却の穴から救う何ものかを撮影したいという欲望が、私の精神的空白の中から生まれた。

 24枚のこのシリーズは以上の過程から生まれたものである。種を明かしてしまえば、私はその中の「たった1枚」の写真を見てほしい。だからその他の23枚は1枚の輪郭を際立たせるための「地」に過ぎないのだ。しかし「たった1枚」とは24枚全てにその資格があるし、逆に24枚全てが「地」になる可能性を持っている。つまり24枚の成り立ちは私たちの生きる世界と同じように相互依存的であり、中心のない構造である。
よって名付けは、私もあなたも、自分自身の力で行うべきなのだろう。

福島 隆嗣


カロス・ギャラリーは、仙台市在住の写真家 福島隆嗣(ふくしま・たかし)による個展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」を開催いたします。
3・11以後、人々は自分の生き方、在り方の意味をいやが上にも考えさせられ、今も多くの方が苦悩されています。写真家も然り、その存在は目の前の現実を写し取り、作品として提示することにあるのですから、それゆえに行為そのものに疑問を持たざるを得ないものとしてわが身に降りかかってきました。
福島はそんな自分自身と茫漠として対峙しつつも、写真を撮る者として誰もが持ちうるリビドーとも言える衝動を感じ始めます。それは、福島自身が本来持ちうる写真表現への回帰の瞬間であり、現在から未来へと繋がる意思表明への光だったのかもしれません。
ある意味ここで提示される世界は、実験的要素が含まれ、一見では理解しがたいものに感じられることでしょう。24枚の作品それぞれが語るもの、その中に福島が言う「たった1枚」の写真を見出せるかは全て見る側に依存され、しかも自らそれすらも放棄するのですから・・・。


入場料は期間中何度でも使用出来るパスポート制とし、いつでも鑑賞していただけるようにします。また、作品販売及び入場料収益の一部を被災地支援として、日本赤十字社を通し寄付させていただく所存です。
多くの方々のご来廊を心より願っております。


○作家在廊予定
10月30日(日)、11月3日(木)、5日(土)、6日(日)、19日(土)、20日(日)


現在予定はありません


現在予定はありません